オープニングムービーは曲や素材にこだわっても自作するとおしゃれにならない理由とは?
結婚式代を安く済まそうとして自作するとほぼ失敗する話を紹介します。
人生一度の大舞台を安く済ませようという考えで良いのですか?
結論を先に言うと、素人が時間をかけてド下手なムービーを作るくらいなら、プロにお任せした方が絶対に品質が良いムービーが手に入ります。
結婚式でのオープニングムービーの重要性
オープニングムービーとは新郎新婦が入場する前に会場に流すムービーです。これから結婚式が始まりますよという前振りですがコレが結構重要。
オープニングムービーは一気に場を盛り上げてくれる、オーケストラでいう序曲的な意味合いがあります。結婚式の途中でプロフィールムービーが流れ更に結婚式を盛り上げ、最後にエンドロールでまるで映画を観ていたかのような演出も出来ます。
今はプロジェクターで動画を再生して披露するのが主流ですが、プロジェクターが無かった時代はオープニングは単に曲が流れるだけの演出でした。当然現在のオープニングムービーの方が圧倒的に盛り上がります。
近年自分で動画を製作できる環境(PCソフトやスマホアプリなど)が整ってきたこともあり、結婚式を安く済ませたい、自分たちの自己紹介は自分で作りたいといった理由から、自分たちで曲を決めたり、素材集めてをオープニングムービー等を自作する新郎新婦が増えてきました。
ある有名結婚情報誌によると、オープニングムービー他ムービーを自作している新郎新婦は実に67%もいるという統計がありました。
数々の結婚式を見てきた私から正直に言わせてもらいますと、
「自作したムービーはつまらない」
と言う印象がぬぐえません。
結婚式ではオープニングムービー、プロフィールムービー、エンディングムービー(エンドロール)と大きく3つのムービーを使うことが主流になっていますが、 なぜ自作したムービーがつまらないのか、ムービーを自作した理由やムービーを自作して大失敗した例などを見ながら考察していきたいと思います。
結婚式ムービー自作の理由
そもそも結婚式のムービーをなぜ自作したのか、過去にアンケートを取った内容を整理してみました。
結婚式のムービーを自作した理由
●式場代や衣装代、新婚旅行費など以外でお金を使いたくない(結婚式をできるだけ安く済ませたい)
●二人のこだわり動画を作りたい
●いっぱい写真を見てもらいたい
●たっぷり動画を見せて盛り上がらせたい
●動画制作に興味がある
折角の結婚式だから二人の思い出は二人で作りたかったという例が多かったです。
実はこの「結婚式ムービー自作の理由」の中にオープニングムービー プロフィールムービー、エンディングムービー(エンドロール)を自作して「大失敗した原因」が多く隠されています。
それはまた後ほど紹介します。
オープニングムービーなどを自作して失敗するのは環境のせい?
オープニングムービーなどを自作で格安で済ます環境というのが整ってきています。
素人でもある程度のクオリティーの物が作れてしまうというのがそもそもオープニングなどのムービーを自作して大失敗してしまう原因になっていると考えられます。
●PCの知識
●動画データ形式に関する知識
●動画製作ソフトなどに関する知識
●DVD_VIDEOのオーサリングやDVDの焼き方の知識
●写真や動画の解像度の知識
●ムービー全体の構成・デザインなどの知識あるいはセンス
●音楽の使用許諾などの著作権に関する知識
●Windowsムービーメーカー、Premiere Pro、パワーポイント、Filmora、ビデオスタジオ プロ、Photo Slideshow Maker Free
●phont、iMovie、Vont、Quik – GoProビデオエディタ、Scoompa Video – スライドショーメーカーとビデオエディタなどのスマホアプリ
簡単にムービー製作ができてしまう環境があるのでつい自作してしまおうと思ってしまいがちですが、そこに落とし穴が潜んでいることを判っていない方が多いです。
オープニングムービー等を自作した人の大失敗例
ここでは実際にオープニングムービーなどを自作して大失敗した話を紹介していきます。
●いざ作ろうとフリーの動画製作ソフトをインストールしたまではいいけど、ソフトの機能が全く理解できず動画作成は頓挫。結局業者さんに発注しましたよ。(男性・36歳)
●スマホアプリで編集して当日スマホを式場に持ち込めば何とかなると思っていたらDVDじゃないと再生できないと言われてオープニングムービー、プロフィールムービー、エンドロール全て無しで非常にシラケタ結婚式になってしまいました。彼女に「俺が全部作ってやる」ってカッコつけて物凄くカッコ悪い結果になってしまいました。それが原因ですでにカカア殿下ですようちは。(男性・26歳)
●製作期間1ヶ月も掛かってDVDにそのままコピーして式場に持っていったら再生できませんでした。オーサなんとかをしないとDVDの再生ができないということを後から知りました。(オーサなんとか⇒オーサリングのことですね)
●昔撮ったガラケー時代の写真が式場で再生するとボッケボケ。ガラケーの画面では綺麗だったのに拡大するとあんなにボケるとはおもいませんでした。(女性・33歳)
●結婚式の前日しか時間がとれず、DVDの最終版を持って式場でリハ的に再生したら当日は使えませんと言われました。全編に有名アーティストの楽曲を使っていたのが駄目だったみたいで、著作権上許諾がないと結婚式では使えないそうです。「早くそれ言ってよ!」と流石に怒り心頭でしたが、2ヶ月前に渡された結婚式マニュアルにしっかりと明記されてて、式場関係者の前で大恥かきましたよ。結局間に合わず当日は著作権と関係ない楽曲を式場側で用意してもらいました。当然想定してた盛り上がりは無かったです。(32歳・女性)
結婚式のムービーを自作して失敗するパターン
失敗例を整理すると失敗するパターンが見えてきました。
●PC、スマホに詳しいつもりのパターン・・・特に新郎が男気を見せようとして失敗することが多いですね。PCやスマホに詳しくても動画作成や画像処理はやったことが無いと、思ってもみない壁にぶち当たることが多いです。式場に持ち込むデータもDVDに焼く際にオーサリングしてDVD_VIDEO形式にしないと受け付けられない結婚式場がほとんどです。DVDにWMVなどの動画データをドラッグ&ドロップでコピーしただけでは式場側で再生できないことが多いので覚えておきましょう。
●データ形式などに疎いパターン・・・上と重複する内容ですが、写真や動画の縦横比(解像度)が家のPCモニターと式場のプロジェクターとで合っておらず再生動画の上下や左右が切れたり横方向に間延びしたりする場合もあります。
●長いムービーになってしまうパターン・・・あの思い出もこの思い出もと動画内にブッコミすぎるパターンです。オープニングムービー(1分30秒~3分程度)、プロフィールムービー(3分30秒~8分程度)、エンドロール(5分程度)が適当とされています。
●笑いを取ろうとしてしらけるパターン・・・内輪ネタで片方だけにウケても反対側のグループは全く笑いどころが解らすシラケる場合や、友人に製作を頼むと悪ふざけをしすぎて笑うに笑えない内容だったりすることもあります。笑いを取りたくて下ネタに走ってしまうことが多いですが、絶対厳禁です。
●そもそも動画製作のセンスが無いパターン・・・ムービー全体の構成やデザインなど、センスも無いのに手を出して失敗するパターンです。動画製作はデザインセンス、選曲のセンス、エフェクトの掛け方などあらゆるセンスが融合していないとなかなか万人が納得するようなムービーは作れません。
私が思うムービー製作失敗の一番の原因は一番下の『動画製作のセンスが無い』だと思います。
TVのプロフェッショナルが編集して製作したコンテンツとド素人が調子に乗って作ったYouTube動画の違いを見れば想像はつきやすいですよね。
所詮素人が作ったムービーはクオリティーが低いと言わざるを得ません。
オープニングムービーをプロに頼むメリット
プロの業者はムービー作成の本数や年数から考えても経験値が圧倒的に高い。
ド素人が付け焼刃的に作ったムービーに比べればデザインや構成、エフェクトなど、どれをとっても『ハイクオリティー』なのがプロが作成したムービーです。
ど素人=付け焼刃 プロ業者=鍛錬して研ぎ澄まされた刀
プロは当然ムービー作成に必要な編集機やソフトなどの機材が揃っています。素人の家にあるようなPCで作ったムービーに比べれば「雲泥の差」があるといっても過言ではありません。
「二人の思い出を織り込みたかったから自作した」
という話をよく耳にしますが、結果的に「え?どこが?」と思わせるムービーが多かったように思います。
プロは「どこをどう作れば感動を呼ぶことが出来るのか」というノウハウがあります。これはもう素人では太刀打ちできないほどのスキルと経験があります。
「二人にしか解らない思い出を、、、、」というのもプロにとっては当然「想定内の話」です。数年に渡り数百本の動画を製作してきたプロには絶対に素人は勝てないでしょう。
ムービー製作の打ち合わせで思い出としてどういう内容にしたいかを伝えれば「顧客の想定を超えた作り」をするのがプロの仕事です。
「想像以上の出来で感動した結婚式場内は涙に包まれていた」
という結婚式を幾つも見てきました。素人ではこうはいかないだろうなと思わせるまさにプロの仕事っぷりでした。
他にメリットとしてはプロには無駄が無いということ。素人が悪戦苦闘して何時間もかけてムービーを作ると言うのは時間が勿体無いと思います。
そんなムービーを作っている時間が有れば残業して新婚旅行のお土産代でも貯めたほうがよっぽど2人のためになるでしょう。
旦那さんの時給が2,500円と仮定して1ヶ月毎日3時間ずつ動画作成に時間を費やしたとします。
2,500円×3時間×30日=225,000円
同じ時間を残業することは働き方改革や土日休みもあり無理とは思いますが、タイムイズマネーですよ。
プロにムービー製作をお願いして浮いた時間は他の有意義なことに使うという考え方もありますね。
結婚式のムービーをプロに頼むデメリット
お金が掛かってしまうと言うのがデメリットとしてはあります。式場発注のムービー製作を頼むと5万円ほど掛かってしまいますが、ムービー製作のみ新郎新婦側で発注するようにすればもっと安くできます。
動画製作が簡単に出来る時代なのでプロの制作会社であってもかなり値段を落としてきている現状があります。
それだけプロの制作会社同士の競争も激しいためです。
ウェディングムービーを安く製作してくれる制作会社
ウェディングプランナーやウェディングコンサルをしている知人など、ほとんどの人が発注している制作会社が、
です。
オープニングムービーだけなら2万円ほどで製作してくれて、プロフィールムービーやエンドロールなどのムービー製作も合わせるとさらに安くなる制作会社です。
「何度でも修正回数は無制限」というところもかなり助かりますね。出来上がってきたら残念な内容だったということが無いので、納得のいくまで修正をお願いしても料金が掛からないというのは魅力。
自分たちで安く結婚式のムービーを作ろうとしている新郎新婦はプロの制作会社にお願いしてみるという考えもアリだと思います。