「カーリースはやめとけ」という情報が多いのは事実ですが、それはカーリースの仕組みを理解していなかったり、自分に合った利用方法を選択していなかったりする場合に、結果的に損をしてしまうケースがあるためです。
カーリースは賢く使えば、マイカー購入とは異なるメリットを享受できる選択肢となります。
「カーリースはやめとけ」という言葉を聞いてすぐに諦めるのはもったいない。
そこで、損をせずに賢くカーリースを使うための方法を詳しく解説します。
なぜ「カーリースはやめとけ」と言われるのか？その理由を理解する
まず、「やめとけ」と言われる理由を理解することが重要です。主な理由は以下の通りです。
総支払額が車両価格より高くなる場合がある:
リース料金には、車両本体価格だけでなく、登録費用、税金、保険料、メンテナンス費用などが含まれています。そのため、単純に車両価格だけを比較すると高く感じる場合があります。
走行距離制限がある:
契約時に走行距離の上限が設定されている場合が多く、超過すると追加料金が発生します。
カスタマイズが制限される:
車を改造したり、自由にカスタマイズしたりすることができません。
原則として中途解約ができない:
契約期間中に解約する場合は、違約金が発生することが一般的です。
所有権はリース会社にある:
車の所有権はリース会社にあるため、自分の資産にはなりません。
これらの点を理解せずに契約すると、後で後悔する可能性があります。
損をせずに賢くカーリースを使う方法
上記のリスクを理解した上で、以下のポイントを押さえれば、カーリースを賢く利用できます。
自分のライフスタイルに合った契約期間を選ぶ:
短期間（3年程度）で車を乗り換えたい場合は、カーリースが適しています。短い期間で新車に乗れるというメリットを最大限に活かせます。
長期間（5年以上）同じ車に乗りたい場合は、マイカー購入の方が経済的な場合があります。
走行距離制限を考慮する:
日常の走行距離を把握し、契約時に適切な走行距離プランを選択しましょう。走行距離が短い場合は、月々のリース料金を抑えることができます。
長距離移動が多い場合は、走行距離無制限のプランを選ぶか、追加料金を考慮する必要があります。
メンテナンスプランを検討する:
メンテナンスプランには、車検や定期点検、消耗品交換などが含まれています。メンテナンスの手間を省きたい場合は、メンテナンスプランに加入することをおすすめします。
自分でメンテナンスを行うことができる場合は、メンテナンスプランに加入しないことで、リース料金を抑えることができます。
複数のリース会社を比較する:
リース会社によって、リース料金、契約条件、サービス内容などが異なります。複数のリース会社から見積もりを取り、比較検討することで、自分に合った最適なプランを見つけることができます。
インターネットの一括見積もりサイトなどを活用すると便利です。
契約内容をしっかりと確認する:
契約前に契約内容をしっかりと確認し、不明な点があればリース会社に問い合わせるようにしましょう。特に、中途解約に関する条項や、原状回復義務などについては、しっかりと確認しておくことが重要です。
残価設定について理解する:
カーリースでは、契約満了時の車の予想価値（残価）を設定します。残価設定が高いほど、月々のリース料金は安くなりますが、契約満了時に車の状態が予想よりも悪い場合は、追加料金が発生する可能性があります。
残価設定が高すぎるプランは避けるか、契約満了時に車をもらえるプランを選択するのも一つの方法です。
「もらえるプラン」を検討する:
一部のリース会社では、契約満了時に車をもらえるプランを提供しています。このプランであれば、最終的に車が自分のものになるため、走行距離制限を気にせずに利用できます。ただし、月々のリース料金は高くなる傾向があります。
カーリース審査とは？
カーリース審査とは、カーリース契約を結ぶ前に、リース会社が申込者の支払い能力や信用状況などを確認するプロセスのことです。簡単に言うと、「この人に車を貸しても、きちんと毎月のリース料金を支払ってくれるか」を判断するために行われます。
マイカーローンと同様に、リース会社もリスクを負って車を貸し出すため、審査は非常に重要なプロセスです。審査に通らなければ、カーリースを利用することはできません。
では、具体的にどのような点が審査されるのでしょうか？主なチェック項目と、審査に通るためのポイントを解説します。
カーリース審査で主にチェックされる項目
カーリース審査では、主に以下の項目がチェックされます。
信用情報:
過去のクレジットカードやローンの利用履歴、延滞や債務整理の有無などが確認されます。信用情報機関（CIC、JICC、KSCなど）に登録されている情報が参照されます。
過去に延滞や債務整理の経験があると、審査に通りにくくなる可能性が高いです。
収入状況:
年収、職業、雇用形態、勤続年数などが確認されます。安定した収入があるかどうかが重視されます。
一般的に、正社員や公務員は安定した収入があるとみなされやすく、有利です。パート・アルバイト、派遣社員、自営業の場合は、収入の安定性が低いと判断される傾向があります。
年収の目安としては、200万円以上が基準となることが多いですが、リースする車種や契約内容によって異なります。
現在の借入状況:
住宅ローン、カードローン、キャッシングなど、現在の借入状況が確認されます。借入が多いと、返済能力が低いと判断される可能性があります。
返済負担率（年収に占める年間返済額の割合）も重要な指標となります。一般的に、返済負担率が30～35%を超えると、審査に通りにくくなると言われています。
その他:
年齢、居住状況、家族構成なども考慮される場合があります。
カーリース審査に通るためのポイント
審査に通るためには、以下の点を意識しましょう。
- 信用情報をきれいにしておく: 過去に延滞などがある場合は、解消しておくことが重要です。
安定した収入を確保する: できる限り正社員として働くか、安定した収入を得られるように努力しましょう。 - 現在の借入を減らす: 他のローンやキャッシングなどを利用している場合は、できる限り返済して借入額を減らしておきましょう。
- 虚偽の申告をしない: 審査に通りたいからといって、年収などを偽って申告するのは絶対にやめましょう。虚偽の申告が発覚した場合、審査に落ちるだけでなく、法的な問題に発展する可能性もあります。
- リース料を抑える: 高額な車種やオプションを選ぶと、月々のリース料が高くなり、審査に通りにくくなる可能性があります。予算に合わせて車種やオプションを選び、リース料を抑えることも有効です。
- 保証人を立てる: 場合によっては、保証人を立てることで審査に通りやすくなることがあります。
審査に落ちてしまった場合
万が一、審査に落ちてしまった場合でも、諦める必要はありません。
他のリース会社に申し込む: リース会社によって審査基準が異なるため、他のリース会社であれば審査に通る可能性があります。
- 頭金を用意する: 頭金を用意することで、リース料を抑えることができ、審査に通りやすくなることがあります。
- 保証人を立てる: 保証人を立てることで、リース会社のリスクを軽減し、審査に通りやすくなることがあります。
- 期間を置いて再度申し込む: 信用情報などが改善されるまで期間を置いてから、再度申し込むのも一つの方法です。
カーリース審査とは？【まとめ】
カーリース審査は、リース会社がリスクを管理するために行う重要なプロセスです。上記のポイントを参考に、しっかりと準備をして審査に臨みましょう。
もし、審査に関して不安な点があれば、リース会社に事前に相談してみることをおすすめします。親身になって相談に乗ってくれるリース会社もあります。
この記事が、あなたのカーリース審査に関する疑問を解消する一助となれば幸いです。
カーリースが向いている人
上記の点を踏まえると、以下のような人はカーリースが向いていると言えます。
- 常に新しい車に乗りたい人
- 初期費用を抑えたい人
- メンテナンスの手間を省きたい人
- 短期間で車を乗り換えたい人
- 法人で経費として車を利用したい人
カーリースはやめとけ？損せずかしこく使う方法は？【まとめ】
カーリースは、使い方によってはマイカー購入よりもメリットがある選択肢です。「やめとけ」という情報に惑わされず、自分のライフスタイルやニーズに合った利用方法を選択することで、賢くカーリースを活用することができます。
重要なのは、契約前にしっかりと情報を収集し、複数のリース会社を比較検討することです。この記事が、あなたがカーリースを検討する上で役立つ情報となれば幸いです。
